着物再生プロジェクト

若かりし日に作った着物や帯が「派手になって使えない。」そんな声をよくお聞きします。

 また、おばあさまや、お母様の帯や着物、「使いたいけれど、小さいの。どうにかなりませんか?」

 そうなんですよね。でも、大丈夫!お任せ下さい!

 使いたいけれど、使えない。

 そんな、着物や帯を再生させることに挑戦していきます。


おばあさまの羽織を長羽織に

2019/08/06

着物大好きなKちゃん。Kちゃんのところには着物が集まってきます。
特に大好きなおばあちゃんから、沢山の着物がやって来ました。
今回は、短い羽織を長羽織に作り直しました。

とってもモダンレトロな羽織でしたが、何分背の高いKちゃんには短い・・・
そこで、洗い張りをして、長い羽織に作り直しました。



おばあさまの帯を再生させる

2019/0710

着付け教室の生徒さんから、おばあさまの帯をお預かりしました。
丸帯の半分と、名古屋帯です。
どちらも、そのままでは使えない状態。
丸帯の半分は、裏地があれば袋帯になりそうですし、

名古屋帯も、スズメが描かれた、アンティークなステキな帯なのですが、痛みがあります。

帯芯も昔の分厚い帯芯のため扱いにくく、入れ替える必要がありました。

それぞれ、費用をお伝えし、すすめるかどうか、お考えいただきました。

 

二人のお嬢様がいらっしゃるので、使用できるようにしたいと、決まり、京都のメーカーさんへ出しました。

そして!

できあがりました。

こちらが、袋帯です。
シックな色合いで、おめでたい柄が生き生きと織られています。
フォーマルな、お着物にぴったり。お二人のお嬢さんの入学・卒業にお使いいただけそうです。

総丈が短かったので、結んだときに見えないところで上手に継いでくれています。
裏地は新しい絹の裏地を使いました。
豪華で便利な袋帯の完成です。

とても素敵な名古屋帯。
スズメが生き生きと描かれています。
今ではあまり見かけませんよね。

とても素敵です。
カジュアル着物がとてもお好きで、お似合いになるお客様なので、上手に結んでくれそうです。

名古屋帯も昔の品は、大分短いのです。

こちらも見えない部分で、裏無地をつぎ足ししてもらいました。
これで結ぶのが簡単で、きれいに結べると思います。

どんな、帯揚げと帯締めをあわされるのでしょうか?

着姿がとても楽しみです。


お宮参りの着物から被布コートへ

お客様が女の子を出産されたとき、ご両親が準備してくださったお宮参りの着物。
あちこち取れないシミができていて、お孫さんのお宮参りには使えませんでした。


でもとても良い品で、なんとか、活用できないかとのご相談でした。


女の子のお孫さんが生まれ、その被布コートにしてみることにいたしました。

 

中には、絹の真綿を入れて作りました。
色鮮やかなぼかし染めに、手書きの鳥が沢山。
華やかでかわいいオリジナルの被布コートができました。


次の代へ受け継がれて、きっと、「ひいおばあちゃん」も喜んでくださるでしょう。

すべてシルクなので、大変肌触りもよく、軽くて暖かい被布です。
三歳の七五三がとても楽しみです。


黒絵羽織を名古屋帯へ

昭和の頃は、小紋の上に黒の絵羽織を羽織って着物の格を上げていました。
ところが、最近ではフォーマルなお着物をみなさんお持ちになり、黒絵羽織の登場シーンが減ってしまいました。
今回は、お客様のお母様やおばあさまの黒の絵羽織を名古屋帯に変えてみました。

写真はお太鼓の部分です。
「吹き寄せ」の柄がとても素敵なオリジナル帯に仕上がりました。

黒地の帯って合わせやすいんですよ。

コチラが前に来る部分。
そちらもステキですよね。楽しく名古屋帯を締めていただけそうです。
京都で仕立ててもらいましたので、しっかりした芯が入っていて、締めるのも楽そうです。
着なくなった黒絵羽、あなたも復活させてみませんか?


袋帯から名古屋帯へ

お客様からお預かりした黒地の袋帯。

あばあさまの大切なふくろおびなんですが、

どうやら帯を齧られてしまった模様。

 

端の方だけなら、まだなんとかできそうなのですが、

途中も噛まれています。

 

でも、Oさんの好きな柄なので、なんとか使えるようにできませんか?というご依頼でした。

 

おばあさまの帯なので、余計に大切にしたいですよね。そのお気持ちにこたえたいと思いました。

中心部分が噛まれているので、袋帯としては難しいので、なんとか名古屋帯として使えるようにすることといたしました。昔の布の袋帯、しかも丸帯だったので、まずは解いて、クリーニングし、帯を作り直します。

中にはこんな分厚い帯芯が入っていました。

今の軽くて薄い綿の芯は無い時代の帯って大体こんな芯が入っています。

新しい接着芯を張って、名古屋帯となるよう、噛まれた所は除いて作り直しました。

 

こちらが完成した名古屋帯です。

黒地の名古屋帯は帯揚げ帯締めによって全く違うイメージになります。

丁度名古屋のお太鼓部分には上品な刺繍も施されています。

もともと袋帯だった品物なので、とても豪華な帯が出来上がりました。色無地にもオシャレに締められるように思います。

小さな柄がずーっと描かれているので、とても締めやすそうですし、

長い間お使いいただけそうです。


袋帯の色を変える

色を変える前の袋帯
派手になった袋帯

お客様からお預かりした袋帯です。

二十代に使用された袋帯だそうです。

現在、お客様は現在五十代となられました。

子供さんは息子さんだけで、譲り渡す方もなく、

せっかくご両親が作ってくださった袋帯を大切に締めていきたいというお気持ちです。

 

着物は染めかえることができることが多く

よく行われていますが、

帯は、染められた絹糸を織って作られたもの。

 

長く使えるように色を変えることができるでしょうか?

 

京都のメーカーさんに相談してみました。

 

グレーの訪問着や、色無地に合わすため、ぜんたいに色をかけてくれました。

派手な恋ピンク色のお花もシックになり、

大きな御所車の模様も目立たなくなりました。

 

今回は一度解いて、芯を取り外し、帯だけを丸染めしてくださいました。

 

染めあがった後で、再び袋帯に仮仕立てし、

芯を入れて本仕立てにしました。

 

帯のゴールドは消えず、豪華さも残りました。

 

これなら、帯揚げ帯締めを合わしながら長い間お使いいただけそうです。

 

帯も派手だ!とあきらめてしまえばタンスの肥やし。

色々な方法があるとわかりました。


振袖を色無地に

オレンジの振袖
オレンジの振袖
振袖の長襦袢
振袖の長襦袢

オレンジ色の振袖をおあずかりしました。もう着なくなった振袖を色無地に染めかえてお召しになりたいとのご要望です。振袖といってもとてもおとなしい色なので、十分染め替えができそうです。

最初、色を抜かずに染め替えを考えましたが、色を抜かないととても濃い色になってしまいます。

昔の生地なので、とてもしっかりとした厚さがあります。

色をぬいても十分対応できるため、色を抜いてお好きな色に染め替えいたしました。

長襦袢もおとなしい色なので、普通の長襦袢としてお使えいただけそうです。

グリーンの色無地に
グリーンの色無地に
家紋も入れました
家紋も入れました

全く違う色のお着物が出来上がりました。

フォーマル用として使えるようにお家の家紋も入りました。

 

全く使えずに眠っていた振袖が生き返り、、これから長く着ていただける色無地ができて、とてもお喜びいただけました。

 

八掛も染め直せたのでとても上品に仕上りました。



色無地の色を変える

若いころ茶席で着用されていたミカン色の色無地。

年齢を重ねて、さすがにこの色は着られないので染め替えさせていただきました。

お選びになられたのは藤色。

コチラも生地がしっかりしていたので、色を抜いて染め替えました。


かわいらしい地模様もご覧いただけると思います。

 

まずは着物を解いて一反の反物にもどします。

そこから色を抜いて色染めをしました。

生地がしっかりしていたので、

元のオレンジ色を抜いても全く心配が要りませんでした。

 

大好きな藤色に染めあがり、サイズも今のサイズに仕上がりました。

 

今回は家紋は入れず、カジュアルに着られるようにされました。

 

名古屋帯や袋帯を締めてお出かけを楽しんでくださいね。

大成功です。


振袖をコートに

総絞りの豪華な振袖です。

しかし、もう着ることはないだろうと言う事で、ご相談を受けました。

 

振袖を切るのはもったいないので

あまりお勧めしてこなかったのですが、今回は、シックなコートに変えて、使っていこうということになりました。

着物を変えるということは、それに合わせた長襦袢も使わなくなります。長襦袢はコートの裏地に使うこととしました。まずはすべて解いて洗い張りに出します。


道行コート
道行コート
道行コート後側
道行コート後側

道行コートが完成しました。

紫色のコートはとても便利で合わしやすいです。山吹色と紫の長襦袢も裏地となってちらりと見えます。とてもかっこいいですね。

振袖だったので、生地がまだ余っていました。カッコいい和装バッグも作ることができました。



羽織から四つ身へ

お客様のご要望で、

羽織用の反物を使って三ツ見の着物を作らせて頂きました。

 

可愛い、朱色の羽尺(羽織用の反物)。

羽織として作ってもとても可愛いのですが、

冷暖房の効いた現代では

羽織の出番は少なくなっています。

 

そこで、お孫様のための着物を制作してください、とのご要望でした。

四ツ身の着物は既製品で安く存在するのですが、

三ツ身の着物は作らないとなかなかありません。

共色のぼかしの八掛けと、正絹の胴裏を付けて

かわいい、三ツ身の着物が出来上がりました。

長襦袢はお客様がお持ちの反物を使いました。

可愛い半衿とピンクの袖裏を使用し、長襦袢も可愛い。

 

県外のお孫さんの所で、実際に着てもらい、

お客様ご自身が「揚げ」を施されるそうです。素晴らしい。

 

お召になったところの写真を拝見するのが楽しみです。

 

このように、着物はいろんな変化を楽しむことができます。どうぞお気軽にご用命ください。

心よりお待ち申し上げております。


絞りの羽織を名古屋帯へ

これは、私の祖母の絞の羽織です。

とても小さい女性だったので、丈も短く、肩裄もまったく出せません。

 

私が着ることは、どう頑張っても不可能なのです・・・。

でも、とても素敵。

見れば見るほど、大好き。

捨ててしまうには忍びない。

なによりも、大好きで大切な祖母の遺品です。なんとか使えるものによみがえらせたいと思いました。

 アップにするとこんな感じの絞の羽織。

まずは、全部解いて、どれだけ使えるか「洗い張り」しました。

洗い張りとは、解いた布をハヌイして一反の反物にもどし、洗って乾かすことです。

それでも昔のしみ込んだ汚れは取れませんが、軽いよごれは綺麗におちます。

 今回の羽織も古い汚れはおちませんでしたが、綺麗なところは使えそうです。

そこで京都の職人さんと相談し、名古屋帯にしてもらうことにしました。 黒の名古屋帯はとても合わせやすくて重宝しそうです。待つこと、一か月半どうなることでしょう・・・

念願の 名古屋帯が完成しました。

柔らかくてとても締めやすい帯となりました。

京都の職人さんの工夫で長さも十分あり、

たれにも模様が配置されています。

また、前にも可愛い柄が配置されました。

 

費用は掛かりましたが、祖母の着物が生き返ったようで

とても嬉しく思います。

黒地の名古屋帯は大変着物に合わせやすく、重宝しています。

帯揚げや帯〆でいろいろな工夫ができて、

着こなしが楽しめます。

 

羽織から名古屋帯への再生、大成功です。