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お嬢様へプレゼント

お家で保存されているものの、なかなか使わなかったお座布団を、普通サイズにして、お嬢様にプレゼントされるそうです。

お嫁入りのお仕度の座布団

コチラは、奥様がご主人様と結婚されるとき、花嫁仕度として持ってこられた座布団です。
冬座布団は正絹判。亀甲と雲取りの柄です。とてもおめでたい模様です。
夏座布団もおそろいです。
亀は万年というように、幾久しく仲睦まじくというご両親の願いがつたわります。
しかし、とても大きくて、かさばることと、時間とともに、傷んできたので、座布団生地を新しくして、サイズもコンパクトに変えて。
打ち直しをして仕立て替えることにされました。

綿の様子

綴じ糸を外して、家の外側で丁寧に側生地を剝がしました。
冬座布団も夏座布団もとても良い綿が入っています。
さすが婚礼布団ですね~。

冬座布団は、正絹判なので、綿の量も多く、ずしりとしていました。
この綿をほぐして、打ち直しをします。
そして新たにお選び頂いた座布団生地に綿を入れて仕立てさせていただきます。

新しい座布団

冬座布団

写真では伝えきれない美しい仕上がりです。
絹の光沢が格別の座布団が出来上がりました。

とても深いこげ茶色。
紬織の風合いがとてもかっこいい冬座布団となりました。
サイズは、ご希望通り、ごく一般的な銘仙判サイズにしましたので、収納にも困りませんね。
座り心地も良さそうです。

夏座布団

夏座布団も、涼しそうな座布団となりました。
こちらも正倉院模様で、感じがいいですね~。

麻の入った高級な生地です。
冬座布団のサイズと同じ銘仙判です。
同じカバーをかければ、20枚おそろいにすることも可能。
融通が利きますね。

 

冬座布団と夏座布団は、ご両親様からお嬢様へのプレゼントとなります。
そして中身の綿は、お嬢様からみると祖父母さまから伝えられたものとなりますよね。
ですから、とても多くの方から心のこもったプレゼントになりますね。
これだけ応援されたら、絶対幸せにすごせるんじゃないかな。

私はそう思っています。

日常使いの小座布団も

元の座布団が正絹判だったものを、コンパクトな銘仙判に変えたので、綿が余りました。
その綿を使って、日常使いの座布団が五枚できました。
とても良い綿を使ってくださっていたので、本当に良かったです。
一軒一軒、丁寧に打ち直ししますので、他の方の綿と混ざることはありません。
綿が余れば、このように正直にお作りさせていただきます。

打ち直し後、少し余る程度でしたら処分することもできます。

綿のお布団の困りごとやご相談がありましたら、気兼ねなくご相談くださいませ。

こたつ布団に変えたり、ベッド用の敷布団にかえたり、いろいろ変化させることができます。

H様、このたびは、誠にありがとうございました。